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スクール・通信講座選びのポイント − カリキュラムのチェックポイント
(1) 行政書士講座の申込時期
講座開始時期は10月頃が標準的
行政書士試験の本試験は例年11月です。
資格スクールの場合は、翌年の試験に向けて、前年の10月頃から、科目ごとの基本講義を開始する講座が多いです。
学習開始は遅くとも2月〜3月頃までに
各資格スクールでは、4・5月頃まで受講申込を受け付ける資格スクールもありますが、勉強開始時期が遅れるほど、広い試験範囲を短期間でインプットしなければいけなくなります。講義を受けるだけで精一杯で、本試験に間に合わない、ということになりかねません。
行政書士試験の試験範囲の多さ、必要な勉強時間を考えると、ゆとりをもって早めに申し込むのがベストです。合格者の中には、「半年で合格」という人もいますが、おそらく勉強時間がたっぷり取れる人か、資格試験の得意な人、法律の予備知識がある人などに限られると思います。初学者の方は、遅くとも2〜3月頃までには講座を申込み、勉強を開始するのがよいでしょう。
(2) カリキュラムのボリューム
行政書士試験は範囲が非常に広く、カリキュラムの分量はスクール各社によって多少違いがあります。資料請求したら、下記の項目をよく比較してください。
- 講義の回数、総時間数
- テキスト・教材の種類、厚さ
- 問題演習や模試の回数
講座のボリュームと講座価格はある程度比例する
スクールと通信教育会社を比較すると、全体的にはスクールの講座(通学・通信)はボリュームが多め、通信教育会社の講座は少なめの傾向があります。また、講座のボリュームが多いほど、講座価格も高めの傾向があります。
自分に合ったボリュームの講座とは?
講座のボリュームやテキストの分量は、多ければ多い方がいい、というものではなく、個人個人によって最適なボリュームというものがあります。
カリキュラムのボリュームが多い方が、試験範囲を広くカバーできますが、あまりにボリュームの多い講座は、消化不良となってしまうリスクもあります。
私の経験からは、過去の学習経験や、確保できる勉強時間に合わせて選ぶのがよいと思います。
以下のようなタイプの人は、ボリュームの多い講座を選ぶことをおススメします。
- 他の資格試験の受験経験があり、資格試験には慣れている
- 本を読むのが人より速く、理解のスピードには自信がある
- 法学部出身、他の資格試験などで法律を勉強したことがある
- 仕事や大学などがそれほど忙しくなく、平日、休日ともにまとまった勉強時間が取れる
- どちらかというと完璧主義だ
逆に、次のタイプの人は、ボリュームの少なめの講座を選んでおくのが無難です。
- 資格試験は受けたことがなく、あまり自信がない
- 本を読むのはあまり速くない
- 仕事が忙しくて、毎日コンスタントに勉強時間が取れない
なお、ボリュームが少なめの講座を選ぶ場合には、講義やテキストがコンパクトに絞りこまれている分、問題演習を積んで知識を補っていく必要があります。アウトプット学習がきちんと含まれている講座を選びましょう。
(3) カリキュラムの構成
資料請求したら、カリキュラムの構成・内容もよく比較しましょう。行政書士試験の標準的な講座は、次のような項目の講座を組み合わせたパッケージになっていることが多いです(各項目の呼び方はスクールによって違います)。講座によって、全て含まれている場合もあれば、一部が別途オプションになっている場合もあります。
講座価格(費用)を比較する場合には、同じような条件で比較する必要があります。「安い講座を選んだのにオプションをいろいろ追加していったら最終的には結局高くなってしまった」ということもあるので、ここは特に注意して下さい。
- 科目別のインプット講義
- 問題演習(答案練習)
- 模擬試験
- 直前期のまとめ講座・一般知識対策講座等
初心者は「入門講義」から入ってもよい
資格スクールの行政書士講座では、科目別の本格的なインプット講義(基本講義)の開始前に、法律学習初心者向けの入門的な講座を開講している場合があります。
資格試験を受けるのが初めての人や、法律系の勉強をした経験のない人は、いきなり本論に入る前に、科目の全体像や各法律の基本的な考え方を学んでおくと、スムーズにインプット学習に入りやすいと思います。
ただし、初心者だから必ず入門講義を受けないといけない、ということはありません。時間や費用に余裕のある方は、検討してみてもよいと思います。
入門講義付きの初学者向け講座を用意しているスクールの例です。
(4) 開講場所・日程
「開講場所 = 教室生講義」とは限らない!
通学講座で勉強する場合、開講場所はよく確認しましょう。
大手スクールの場合、校舎はたくさんありますが、教室での生講義は全ての校舎で開講しているとは限りません。ビデオブースでの受講や、テレビ画面でのサテライト講義となる場合もあります。
「○○校では実はやっていなかった」ということのないよう、自分が通いたい校舎で行政書士講座が開講されているか、パンフレットでチェックし、念のためスクールのスタッフにも確認しておくとよいと思います。
講義開始時間には余裕を持って出席できるか
また、意外に見落としがちなのが講義日程(曜日・時間)です。特に平日の夜、仕事帰りに通う方は、スクールまでの移動時間も考えて、講義の開始時間に余裕をもって出席できそうか念のため見ておいてください。