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行政書士資格と試験 − 行政書士試験の難易度

難易度は確実にアップ傾向

行政書士試験の最近の合格率は、5%〜9%程度で推移しており、合格率だけみると「かなりの難関資格では?」と考える方も多いと思います。

平成18年の試験制度改正によって、出題される法律は減りましたが、出題全体に占める法令科目のウェイトが増えるとともに、以前よりも深い理解度が必要とされる、いわゆる「考えさせる問題」が多くなっており、「昔よりは確実に難易度はアップしている」といえます。

記述式問題と一般知識はクセモノ

出題形式から見ると、文章で答える記述式問題の配点が全体の5分の1(60点)を占めるうえ、出題範囲がやや曖昧で、対策が難しい一般知識科目でも基準点(足切りライン)があることから、一筋縄では行かない試験であることは確かです。

とはいえ、同じく法律系の難関資格である司法書士と比べれば、勉強量としてはだいぶ少なくて済みます。 単純比較はできませんが、総合的な難易度としては、社会保険労務士よりもやや易しめ、という位置づけになると思います。

合格率の低さにまどわされない

合格率から見れば、行政書士試験は十分に難しい試験、といえますが、「合格率と難易度は必ずしも比例しない」ことを理解する必要があります。

行政書士試験は、受験資格がなく、学歴などに関わらず誰でも受けられること、実務経験が不要ですぐ登録できることから、受験のためのハードルが低く、間口の広い資格試験といえます。

また、法律系の基礎資格としての性格も強く、他の難関資格(司法書士や司法試験など)に挑戦する前にとりあえずチャレンジしよう、という人も多い試験です。

つまり、「ダメもとでとりあえず受けてみよう」という受験者層や、「記念受験」「お試し受験」の人の割合が意外と高い試験、ということです。

実際に受けた人の話やスクールの情報などによれば、合格ライン前後で十分勝負できる人は半分程度とも言われています。見た目の合格率の低さに気おくれせず、スクールなどを活用して、堅実に勉強を進めれば、法律の初学者でも十分に一発合格を狙えると思います。

参考まで、2011年度のTACの合格者アンケートによると、受験回数1回で合格した人は30%、2回の人は38%となっています(TAC行政書士講座パンフレットより)。

目標勉強期間、目標勉強時間

目標勉強期間:8ヶ月〜1年
目標勉強時間:600時間〜800時間
※勉強期間、勉強時間はあくまで目安です。